「1代目のころから、
ずっと頼りにさせてもらってきました」
「この窓辺に来ると、気持ちがのびのびするんです。だから、1日1回は必ずここへ座って、窓を開けてお庭を眺めています」
そう話すのは、ご自宅で茶道教室を営む鈴木様。茶道具の一つでもある茶花を育てている鈴木様のお庭には、高さ4~5mの木が10数本、低木も20本以上が植えられています。
赤松庵とのお付き合いが始まったきっかけは、じつは1代目が鈴木様の茶道教室に通っていたことから。
「庭づくりと茶道には共通点があるから稽古をしたい、とのことで、うちにみえたんですね。その時にたまたま、私たちは庭師をしてくださる方を探していたんです。教室でお茶をたてたり飲んだりするなかで、鈴木さんの人柄の良さを感じて。ぜひやってもらうといいね、なんて話から、お願いすることになったんですよ。
それから、なにか心配なことがあったら連絡をすると、すぐに飛んできてくださって。どんな相談でもなんとかしてくださるから、もう、他とは比べる必要はないって思うくらい、ずっと頼りにさせてもらってきました」
「穏やかで、勉強家で、
一生懸命やってくださいます」
2015年ごろより2代目が引き継ぎ、担当するようになってからも、以下のご要望に沿ってお庭を手入れさせていただいています。
《ご要望》
- お手入れの方法はおまかせ
- 茶花を扱っているので花芽を残して手入れをしてほしい樹種がある
- 手入れに来てもらうタイミング(毎年の時期)がある
- 手入れの時に病害虫が無いかの確認をしてほしい
まず、鈴木様のお庭には四季折々に大切な茶花があるので、花芽を残す手入れが必要です。基本の剪定はお任せいただきながらも、その時々にお話しをし、いっしょに育む庭づくりを心がけています。また、葉を残して木陰をつくる際にも、たんに葉を茂らせるだけでなく、佇まいの美しさで「景色」になるような剪定に努めています。
初代から2代目への移り変わりについても、「不安? ありませんでしたよ」と、あたたかなお声がけをくださる鈴木様。
「伝統を引き継いでいくということって、そういうことですよね。私のお茶のお稽古も、母から私へと代替わりして、お弟子さんもそのまま来ていますから。
お庭のお仕事の技術は、全部繋がっているものだと思っています。うちのことも含めて、お父様から息子さまに受け継がれているだろう、って。
それに、お父様の様子を見ていると、二人は性格も似ているのかなと私は思っています。穏やかで、勉強家で、いつもは静かなんだけれども、一生懸命やってくださいますよね」
「たとえ数本の木でも、プロに手を入れてもらうと、
素晴らしいお庭になると思います」
お茶のためだけでない、鈴木様にとってもう一つのお庭の楽しみ方が、お孫さんとすごす時間なのだとか。
「孫が住んでいる家の周囲にはあまり緑がないので、庭の見えるこの場所で、自然の空気を吸わせたいと思いましてね。今は毎日のように、この空間を二人で楽しんで遊んでいます。孫も、ここを『お庭のあるおうち』、と見ていると思いますね。庭の中なら自動車の往来の心配もしなくていいし、安心ですから、もうちょっと大きくなったら草でもいっしょに取りたいですね」
もちろん、お一人でいるときにも、お庭は大切なリフレッシュの場だと鈴木様。1日1回は庭を眺めて、心安らぐひとときをすごしているのだそうです。
そんな鈴木様から、いまご検討中のみなさまへのメッセージをお願いすると、こんな風にお話しくださいました。
「緑がある生活は、とくに日本人には欠かせないものだと思っています。たまたまお庭に出ていたりすると、『いいお庭がありますね』なんて声をかけてくださる方も、結構いらっしゃるんですよ。
もし、お庭の木の手入れに困ったなという方がいたら、プロにお願いして形を整えてもらうと、本当に素晴らしくなりますよね。たとえ数本の木でもお庭らしくなりますから、ぜひ力を借りたらいいと思います。緑のいい風を受けてもらえたらいいと思いますね」