「手描きスケッチを見て、
『これ!』とピンときました」
犬との暮らしを楽しむ、
「終の棲家」を快適に

長野県飯田市・温田様の場合

「セカンドライフは、イメージ通りの庭で
ゆっくりと過ごしたかったんです」

「植えたときはまだ細々としていたけれど、完成して3年。だいぶ木たちも落ち着いてきて、今ではもう『自分のお庭』になっています」 

完成した庭のテラスに腰掛け、そう話すのは温田様。赤松庵とは、以前住まわれていたご自宅の庭の手入れをさせていただいていた頃からの長年のお付き合いです。
今までは1代目が担当してきましたが、今回は初めて2代目が担当させていただきました。

今回のご依頼のきっかけは、街中の家から持ち家の別荘へと引越しを決められたこと。
ご自宅だけでなく、庭で過ごす時間も大切に考えられていた温田さんが思い描いたのは、セカンドライフとして、自分の時間をゆっくりと過ごせる庭でした。

「カフェやアトリエにあるような雰囲気の庭を」

そんな温田様のご希望に寄り添い、現地で具体的なイメージをご相談させていただきながら、本格的なデザインを固めて施工へと至りました。

手描きのラフスケッチで、イメージを共有。
「思い描く庭が実現しました」

今回の温田様のお庭では、主に以下のポイントで施工を行いました。

  • 門から玄関までのアプローチを石の乱貼り
  • 傾斜地へ石張のテラスと石材を使った階段
  • 土留の自然石の石積み
  • 足元の灯り取りのライティング
  • 雑木の植栽

赤松庵2代目との庭づくりで温田さまがもっとも印象的だったと話すのが、手描きのイメージスケッチだったのだそう。昨今は、3Dなどパソコンを駆使した図面作成も可能ですが──

「手描きだと、あったかい感じがするじゃない? ああ、これだ!と思って、ぴったりきた感じです」

じつは、赤松庵が大切にしているのも、この手描きスケッチです。
現地でお施主様と会話をかわしながらまず、下絵を描き、その後色を加えて思い描くイメージをすり合わせていきます。

現場でのヒヤリングを重ねる中で具体的になってきたご要望は、以下の3点。

  • 傾斜地でもガーデニングが出来て、グルッと一周廻れる様なお庭
  • 自然の中にある憩いの空間(1人で犬とのんびりと過ごしたい)
  • 既存の門柱に門を付けて、外と内の空間の心理的な境界を明確に

さらにご自宅から庭を見下ろせる立地条件を生かし、リビングからの眺めを重視。夏は日陰となり、冬は日が差し込む落葉樹を植栽するなど樹種選びにも工夫を凝らし、南アルプスを遮らない植栽配置を行なっています。メインテラスにはイスやテーブルを置き、ゆったりとすごせる空間をお庭のポイントとしました。

「完成した時には、こういうことか!って。
なんだか納得してしまいました」

施工にかかった期間は約3ヶ月。その間お庭が変わっていく様子を見て、温田様はこう話します。

「ただ見える部分だけを作るんじゃなくて、石を動かしたり、土を叩いたり、基礎からしっかり作っていただきましたね。庭づくりっていうのは大変だなと、改めて感じるとともに、『こういうことなんだな』と、納得してしまいました」

リフォームが終わった後も、お庭のお手入れを引き続きご依頼いただいています。「家が明るくなりましたよ」と笑顔の温田様に、最後の質問としてこれから庭の施工を検討されている方へのアドバイスをお聞きしました。

「お庭のことはやっぱりプロに聞いた方が安心です。自分のなかに『こうしたい』というイメージがあっても、『ここにこういう樹種を植えると大変ですよ』など、プロの目線でアドバイスしていただくことも、長い目でみた庭造りにはとても大切だと私は実感しました。 いっぱい考えて、それでも迷っていたら、スパッと相談!が良いのではないでしょうか」